★旧盆’19-仏壇の飾り・その意味(*^-^*)!!-
★旧盆’19-仏壇の飾り・その意味(*^-^*)!!-
日本本土のお盆は、家族で墓参りをするのが一般的ですが、沖縄のお盆は、あの世(グソー・後生)からご先祖様が各家庭の位牌のある仏壇に帰って来られると信じられています。
そこで、三度三度食事をお供えし、果物やご馳走、嗜好品をお供えしています。
ウンケージューシーは、質素なお迎えだと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、昔の沖縄では白米が食べられるのは盆正月くらいのもので、普段は芋が主食でしたから、お米を炊いてお供えするというのはこの上ない贅沢だったと思われます。
うちの田舎の一番の特徴は、このソーローウムマー(精霊馬)です。
これは、ご先祖様が天に帰るときに乗る馬を現しています。
バナナの茎を切り四隅にサトウキビの茎の皮を差し、てっぺんにはシークワーサーの実を枝ごと差します。
これらは、馬の胴体と足と頭を意味しています。
日本本土で、ナスやきゅうりに爪楊枝のような枝を差して作るのと同じ発想だと思われます。
沖縄の中でも、南部地区の中でも珍しいお供え物です。
その隣には、三本に束ねたサトウキビがお供えされていますが、これは中の段に入らなかったために上にあげたもので本来は嗜好品と同じ段にお供えします。
中の段には、ご先祖様が好きだったお茶、たばこ、素麺などの嗜好品をお供えし、
升の中にはお米を入れ、その上に小銭を置きます。
これは、五穀豊穣と商売繁盛を祈願する意味があると思われます。
中の段の両端には、大きなスイカやパイナップルを配置します。
大きなスイカの下にはガンシナ(髪品・頭の上にこれを置きタライや物を乗せた)を敷き、安定を保ちます。
下の段には、果物を盛ります。
バナナは男性(父親)の象徴で、リンゴは女性(母親)の象徴だという説もありますが、美味しい果物を並べただけではないかとも思えます。
両端に立てられたさとうきびは、二本づつ。
ご先祖様が帰るときに使う杖だと言われていますが、私のところでは、ご馳走を持って帰るときに担ぐオーダー(天秤棒)の意味もあると言われています。
最後は、重箱の御三味(ウサンミ)です。
これは、天と地と水(海)の恵みを現すと言われています。
7品か、9品のご馳走を重箱に詰めますが、この数字は割れない数字、つまり、残された現世の子孫が仲たがいしないようにという願いが込められています。
その中でも、かまぼこは法事の場合は白いかまぼこ、慶事の場合は赤かまぼこで、三枚肉も法事の場合は皮を上にし、慶事の場合は肉の部分を上にします。
旧盆は、慶事ですので、赤かまぼこと肉を上にした三枚肉を配置します。
もう一つの重箱には、おもちを15個詰めますが、今はお菓子も混ぜていれるようになりました。
この2つの重箱が対で、ご先祖様用と現世の子孫用に2対で一セットになり、ちゅくん(一組)と言います。
最近は、簡素化されて「ちゅくん」ではなく、重箱も一つづつの「かたしー(片方)」にすることも多くなりました。
うちも「食べられる量だけ作り簡素化しなさい」という母の教えに従い「かたしー」にして久しいです。
ウサンミのほかには、夕飯も2セット、
そして、ムイメー(盛り飯)とチリメー(切り飯)もお供えしています。
小さい子供たちがいないこともあり、私は、親戚回りをして、いろいろなご馳走を食べてきているので、お供えした重箱の料理は殆ど手を付けずに持ち帰ることが多くなりました(*^_^*)!!
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