2011年05月04日

★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

GW最終日の8日(日)は、春の全島闘牛大会が、正午から石川多目的ドームで開催されます。

沖縄闘牛界最大のイベントで、無差別級、中量級、軽量級の3階級の横綱が防衛戦を義務付けられている大会です。

取組の話に入る前に、当日の注意点を幾つか挙げさせて頂きます。

①開始一時間前には、8割方席が埋まりますので、早目に会場入りするのと、駐車場も満杯になりますので、近くの農道の脇に停めて、往来の邪魔にならないようにすることが大事です。

②長時間座りっぱなしになりますので、クッション等の敷物を用意すると良いでしょう。

③昼食、お菓子、飲み物を用意すると良いでしょう。会場にも出店がありますが、満員で動きが取りにくいので、自前で用意することをお勧めします。

④トイレに立つのも大変ですので、水分は取り過ぎないようにするのと、会場入りしたら先に済ませておくことをお勧めします。

⑤全天候型ドーム闘牛場ですので、日差しや雨の心配はありませんが、リングサイドは、土埃(つちぼこり)が上がりますので、タオルの用意をお勧めします。

それでは、主な取組と注目点について、私なりのコメントを致します。

<横綱戦>

昨年秋の全島大会で三代目ゆかり号から王座を奪取した二代目荒風号。それまでは、じっくり相手の動きを観ながら勝負に出て行く闘い方から、序盤から激しく攻めて王座に就きました。

徳之島でのデビュー戦を黒星としたものの、沖縄へトレードかれてからは、破竹の10連勝をあげています。

挑戦者古堅モーターズ号は、昨年3月、楢長若トラから王座を奪ったものの春の全島大会で、三代目ゆかり号に敗れて初防衛に失敗しました。その後、秋の全島大会では、若手の闘天赤富士を序盤から圧倒し、自力で挑戦者の切符を手繰りよせました。

両牛ともに秋の全島大会のような闘い方ができるようだと、非常に白熱した戦いが期待できそうですが、そうなると粘り強い荒風号に軍配が上がるような気がします。

逆に横綱が以前のようなじっくり構えるようだと、古堅モーターズ号の荒技を受けてしまい、敗れる可能性が高くなりそうです。古豪の挑戦者は、行ける!と思うと猛然とたたみかけるような荒技を繰り出しますから序盤の攻防がポイントです。

ところが、挑戦者は、相手の逆襲を受け、やばい!と感じるとあっけなく逃げだす可能性もありますので、意外な結末も想定しておきたいと思います。

どちらが勝っても、10分以内の攻防と見ます。


<中量級戦>

デビュー戦を黒星発進したものの、その後6連勝と波に乗る一心力。ここ数戦は、特にスピード溢れる荒技が冴えています。

挑戦者の東山大力は、無敗牛で、鋭く伸びたトゥガイー角が脅威です。挑戦者が横綱の先制攻撃の上を行く攻めを見せれば、これまた白熱した激戦になると思いますが、挑戦者の長い角が逆に横綱の掛け技の餌食になる可能性が高いのではないかと予想します。


<軽量戦>

去年は、激戦続きで、体調や気力の衰えがないか心配した王者ですが、秋の全島から休養十分で臨む今大会は、万全の状態で出てくるでしょう。

挑戦者の成龍號はその闘い振りを観たことがないので、何ともコメントできませんが、無敗牛同士の激しい闘いが予想されます。

互角以上の相手と激戦を繰り広げた王者に一日の長があると見ますが如何でしょうか。
★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

軽量級王者闘将☆メカ



<その他の取り組み>

シーの2番戦は、1トンを超える大型牛で、いずれも長く湾曲した角が特徴です。激しい打撃戦を期待したいですね。
★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

巨漢の丸石白龍



シーの8番戦は、通算20勝の大ベテラン嵐気流に若手の魁闘勇士ジュニア。全島大会の常連嵐気流ですが、今回も強敵です。どこまで粘れるかに注目が集まります。
★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

大ベテランの嵐気流



今回も5頭のパンダ牛が登場しますが、いずれも猛牛揃いです。その中でも毛色が特徴的なトラムクーパンダが全島大会初登場です。闘い方も注目ですが、その姿が楽しみです。

若手有望牛を連覇して勢いに乗る常勝会力丸、沖縄デビュー場所で技牛の片鱗を見せた風神狙琉邪8戦全勝の荒岩台風など、多士済々の顔ぶれです。
★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

連勝中の常勝会力丸



取組は、沖縄タイムスの紙面から以下に引用させて頂きます。

全島一
荒風号        シーの一番   古堅モーターズ号
10勝1敗 1030kg     11勝3敗 1020kg

丸石白龍       シーの二番   大嵩写真館号
5勝1敗 1050kg      10勝3敗 1100kg
  
中量級沖縄全島一
一心力       シーの三番   東山大力
6勝1敗 950kg           3勝無敗 950kg
           
軽量級沖縄全島一
闘将☆メカ      シーの四番    成龍號
7勝無敗 840kg           4勝無敗 830kg

シュン大将      シーの五番   常勝会力丸
3勝1敗 1100kg          3勝1敗 1050kg

風神狙琉邪      シーの六番   靖士富士
2勝1敗 950kg           3勝1敗 1050kg

トラムクーパンダ   シーの七番   松クロフネ
4勝無敗 960kg      14勝5敗 920kg

嵐気流        シーの八番   魁闘勇士ジュニア
20勝8敗2分 900kg        1勝無敗 950kg

錦大龍無双     シーの九番   不発弾
6勝1敗 850kg           7勝4敗 920kg

東昇玄        シーの十番   幸みゆき大力
4勝無敗 900kg           2勝3敗 920kg

金功重機白王     シーの十一番  石川タッチュー
1勝無敗 870kg           2勝3敗 870kg

荒岩台風       シーの十二番  古堅モータース闘琉山
8勝無敗 830kg           8勝4敗 850kg

二代目ひとめぼれ   封切戦     克関上昇龍ドラゴン龍魂ソウル
6勝1敗 840kg           6勝2敗 840kg


同じカテゴリー(闘牛)の記事

Posted by ゆかり号 at 09:40│Comments(0)闘牛
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。