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Posted by TI-DA at

2011年05月22日

★韓国旅行の薦め

★韓国旅行の薦め

海外旅行に慣れている人にとっては当たり前のことかも知れませんが、たまにしか海外に行かない人や初めての人にとっては、色んな準備が必要なものです。

でも、一番必要なことは、当たり前ですが、日本とは違うところに行くということを理解することです。

今まで当たり前と思っていることが当たり前ではない、こんなの当然でしょう!というのが当然ではないことが普通に起こる、ということを理解して行くことが大事ですね。

実は、私も、20年ぶりの海外旅行でしたが、直前まで仕事に追われ、全然韓国に行くということが頭の中にありませんでした。

韓国語も、韓国の習慣や観光地の知識も、殆ど事前学習することなく当日を迎えました。

気心の知れた仲間と一緒!というのが大きかったかも知れません(*^_^*)。

では、これから韓国旅行に行かれる方の為に、たった3泊4日の経験しかありませんが、韓国旅行を経験した者としてアドバイスさせて頂きます。





<国民性について>

正直、びっくりしましたが、親切で、優しい方が多く、いろんなところで助けられました。

だからと言って甘えて良いということではありませんが、困った時には、正直に困ったということを表現した方が良いと思います。

きっと、手を差し伸べてもらえると思います。


<交通手段>

先の話とは矛盾しますが、タクシーは要注意です。

ガイドブックには勿論、現地のガイドさんも言うように、メーターを倒さず、法外な料金を請求すうトラブルが後を絶たないとのことです。

模範タクシーというのがあって、安心して利用できるとのことですが、殆ど見かけることはありませんでした。

バスも、ハングル文字で表記されていますので、利用するなら地下鉄が一番無難でしょう。

路線図を見ながら行き先を探せば、大抵のところには行けます。

日本のように切符ではなく、カードになっていますから、使用した後は、払い戻しのようにして、専用の自販機に入れるとお金(補償金)が帰ってきますので捨てないようにして下さい。

車の運転は、総じて荒いので、交差点では注意が必要です。





<ホテルでの注意>

観光ホテルは、殆どのスタッフが日本語が堪能です。困った時はどんどん話しかけて下さい。

日本のように、向こうから「何かお困りですか?」なんてことは言って来ませんからこちらから話をすることが大事です。

石鹸とタオルは無料ですが、その他の歯ブラシセットやシャンプーとリンス、髭そり等は、有料ですので、持参するのがいいと思います。

飲み物も、ソウル市内なら、ロッテ百貨店などの食品売り場で買い置きするのがいいと思います。水事情は良くないということですので、水道水は、決して口にしないことです。

ロビーにはネット用のPCもありますから、日本語表記のないキーボードに困った時は、スタッフに聞いて下さい。画面の右下をクリックすると、入力モードを日本語(JP)に変換できますが、カタカナ表示になっていますので、ローマ字変換へのキーボード操作を確認して行くのが良いと思います。実は、私が自分のブログを確認している時に、日本人の観光客が操作が分からずに二人がかりでああでもない、こうでもないと騒いでいました(勿論教えて差し上げましたが・・・)。


<通信関係>

スマートフォンを買ったばかりで、操作方法を殆ど知らずに携帯していたのですが、海外で使用するには、事前に設定が必要です。マニュアルを見るか、購入した店で設定することをお勧めします。

ホテルからの国際電話も手順どおりにかけても、かからないこともあり、フロントに確認する必要があります。同じツアーの方などは、部屋同士の内線も繋がらなかったとぼやいていました。


<両替>

観光地の殆どは円も使用できますが、3泊4日くらいだと、カードを持っていれば、1万円分の両替で十分だと思います。

両替は、空港やホテルでは、率が悪いので、免税店の近くとか、街中の両替所ですることをお勧めします。

円高ですので、ウォンで払うよりも円で払う方が有利な場合もあります。細かいですが、レートを頭に入れて支払い方法を考えて下さい。

店の人に、「円で払うといくら?」と聞くのも手です。


<食事>

特に朝食は、ホテルの割高な食事よりもソウル市内は、いくらでも飲食店は朝から開いていますから、おかゆやソロンタン等のあっさりした食事がお勧めです。




屋台も、あちこちで平日の朝から美味しそうな匂いを漂わせています。

居酒屋の料理も一皿が大きいので、いっぺんに頼まずに、二、三品頼んで、量を確認してから頼むのが良いと思います。











<市場>

南大門市場は、殆どの店が日本語OKです。買い物は、試食ができますから、遠慮なく食べながら良い物を探して下さい。

一通り回ってみて、気に行ったところに戻って買い物をするのが賢い買い方です。

値切り交渉や、おまけを要求するのもどんどんやって下さい。これもまた、一つの買い物の楽しみ方です。

土産物は、市場で大量に購入するとホテルまで届けてもらえますので便利です。

ロッテ百貨店の地下の食品売り場は、商品が豊富ですから、土産も物によってはここで買う方が安いのでお勧めします。

では、楽しい韓国の旅をお楽しみ下さい!
  

Posted by ゆかり号 at 08:39Comments(1)徒然日記

2011年05月18日

★3泊4日の韓国旅行記

★3泊4日の韓国旅行記

先週の土曜日から17日まで、3泊4日で韓国へ行って参りました。

会社の同僚が奥さんの母国である韓国で挙式すると言うことで、数名の同僚達と一緒のプチ社員旅行でした。

韓国の全てを見聞きしてきた訳ではありませんが、想像以上の経済力と国力を感じました。

そして、それ以上に私たちの心を捕えたのは、まるでウチナァーンチュか?と思えるほどの温かい国民性です。

困った人がいたら助ける!

反日感情が強いのではないか?という先入観は、たまたま出会った数名の方々の対応で、一掃されました。

仁川空港からの高速道路も何車線あるの?というくらい広く、遠くに見えるソウルの市街地の高層マンション群も国力を誇示するかのようにそびえ立っていました。

初日のホテルにチェックインする前の東和免税店での買い物と最終日の空港に向かう前のキムチ市場への立ち寄りを除けば、フリープランの気ままな旅でした。


<初日>

初日の夕食は、お決まりの焼き肉。骨付きで味がしみ込んだ肉をぐるぐる巻きにして、網に乗せる時に、店員さんが広げます。

トングとハサミを使って広げた肉を骨から切り離し、適当な大きさに切っていきます。あとは、思い思いに好きな野菜で巻いて塩やキムチで味を調整します。

自分でたれをつける必要がないのと、野菜の新鮮さと豊富さが、断然日本の焼き肉店とは違います。











焼き肉もビールもたらふく飲み食いして、あとはホテルで寝るだけか?と思いきや、東大門(トンデムン)市場が明日は休みだからという情報を聞きつけた一人が、東大門に行こう!と言い出し、流れで地下鉄で東大門へ!





好事魔多し!屋台と若者であふれる東大門で時間を費やし、地下鉄に降りた時には、終電が去った後でした。

土曜日の12時で終電?と思いましたが、外に出ると、バスも走っています。しかし、バスは行き先が全てハングル文字の為皆目見当がつかず、タクシーは空車が見当たらず、結局歩いて帰ることに。
※ちなみに、タクシーは、ガイドブックにもメーターを倒さずに、法外な料金を要求する悪質なのが多いので要注意と書かれていましたが、現地のガイドさんからも、注意するように言われました。「模範タクシー」という公に認定された安全なタクシーがあるらしいのですが、一度も見つけることはできませんでした。

地図を片手に道路標識を観ながらホテルに向かうのですが、歩けど歩けど目的地に辿りつくことができずに、ヒールを履いた女子が、たまらず通行人の叔父さんを捕まえて日本語で「ここに行きたい!」。

相手も韓国語で「分かった、まかせろ!」

ところが、その叔父さんも詳しくはないらしく、延々30分以上も一緒に歩くことに。

最後は、ホテルの電話番号を調べ出して、道を聞き、ホテル近くまで案内して頂きました。

私は、両手を差し出し「ありがとう!」と言ったのですが、「何のこれしき、礼にはおよばないぜ!(多分)」とばかりに、元の道に戻っていきました。

夜中の12時過ぎに、東大門から市庁駅まで、1時間半も歩きました。しかし、歩いた疲れよりも、一同、叔父さんの親切な行動に感動!「ここまでしてくれるんだ~!」と、初日から韓国の方の親切心にびっくりしました。


<二日目>

二日目は、友人の結婚式

前の晩は、さっさと風呂に入り寝れば良いものを、コンビニでビール500缶2本を買い、案の定翌日は寝坊。散歩に行ったメンバーと別行動で隣のスタバでコーヒーとサンドイッチで朝食を済ませました。

フォーマルで固めたメンバーを尻目に、私は一人、かりゆしウェア。荷物を少しでも軽くしたかったもので・・・。

地下鉄で一本だからと言われて着いた駅が、言われていたのと様子が違うので、確認すると、途中で乗り換えないといけなかったことが分かり、引き返すというハプニング

更に、沖縄から一緒に行った方が媒酌人で、この方がいないと式が始められないことが判明し、全員大慌て!

「駅に着いたら、走って式場まで来て下さい」との新郎の言葉。

30分遅れでスタートした式は、後が詰まっているため、式次第を半分以上削ってどうにか無事お開きまで辿り着きました。





披露宴会場は、隣でバイキング形式の大ホール。どうも様子がおかしいと思い聞いてみると、幾つもの式が合流し、しかも、一般の方も飲み食いできる仕組みとのこと。



余興も挨拶も何もなく、ひたすら飲み食いすること2時間。


「二次会がありますからね~!」という新郎の声を無視し、夜は、女性陣の強硬な意見が通り、韓国あかすりエステへ!

8時半の予約を入れて、それまでは歩いて徳寿宮見学、ロッテのデパ地下と免税店を巡り、翌日の下調べを。


徳寿宮の東の入り口大漢門



歩きまわった後は、昨夜の歩き疲れも合わせて、サウナとあかすりマッサージですっきりしてきました。


<三日目>

半分のメンバーは、仕事の都合で、3日目で帰国。残ったメンバーは、完全フリーで、ロッテのデパ地下と免税店、南大門、明洞での買い物ぶらり旅となりました。

早起きした私は、一人、世宗大路を散歩して、景福宮の入り口の光化門を往復。








昨日、隣のニューソウルホテルのお粥が美味しかったという女性陣。韓国の知り合いに聞くと、ホテルの周りは幾らでも美味しい店があるので、ホテル以外で食べた方が良いと言われ、おもむろにホテルの周囲を散策して、朝食を取る店を探しました。

一か所、人だかりがしている店があり、入口には、日本の雑誌に掲載された店の案内文がでかでかと貼られています。

我々ウチナァーンチュは、並んでまで飯屋にこだわるようなことはしないため、全員一致で「他を探そう!」と歩きだし、日本語の表示が全くない一軒の店の前に出てきました。

どうしようか躊躇していると、ホテルの前で客待ちをしているタクシーの運転手がやってきて「どうかしたんですか?」と声をかけてきました。

「朝ごはんを食べるところを探しているんですけど、どこか良いところはないでしょうか?」

「何が食べたいのですか?」

「おかゆとか、スープみたいなあっさりしたものが食べたいんですけど・・・」

「それなら、目の前の店が良いですよ!大丈夫、美味しいから」


という声に押されて、店の中へ。




店の中には、地元の人らしき客がちらほら。メニューも全部韓国語で日本語の表記もなく、店の人も韓国語しか話せないため、メニューの写真を見ながら選んでいると、後から入ってきた地元のお客さんが、「これが良いよ、お勧めよ」とばかりにソロンタンの写真を指差してくれました。

皆で同じソロンタンを注文すると、デカ盛のキムチの壺から店員がトングとハサミで大根と白菜のキムチを食べやすい大きさに切って、皿に盛ってくれました。更に、またもや、デカ盛のネギの山が出てきて、ご飯と白濁した牛の骨のスープが出てきました。




ソロンタンには、そうめんのようなものと薄切りのバラ肉が入っていました。見た目よりもあっさりとした味で、粗塩と胡椒、ネギ、そしてキムチを入れて好みの味にしていきます。ソロンタンに入れた後の白菜のキムチは、とても甘みがあり、スープに味付けして、その後が更に味わえる一石二鳥の取り合わせ。最後はご飯を入れて、雑炊に。

これで、7000ウォンですから、日本円で560円ほど。とてもリーズナブルな値段で、一同大満足の朝食でした。

続いて、南大門(ナンデムン)市場へ。

酔っ払いの不注意?で焼け落ちた南大門は、修復中でした。





南大門市場は、まるで牧志公設市場パワフルなおばさん達が大勢いました。

私達は、土産用の海苔を探してあちこちの店で食べ歩き。どの店もどんどん試食品を出してくるので、海苔にキムチにお酒にチョコレートまで食べ放題状態に。

値切り交渉が上手な女子がいて、店の人との交渉もたっぷり楽しむことができました。

その名も「のり№1」という店は、店員の女性が日本語が上手で、話も面白い。「安いね」というと「安くないよ!ちょう~安いのよ!」

ついつい私はその店で大量に買い物をしてしまいました。

押しの強い店員では、交渉が面白くないという女子は、目を付けていた別の店へ移動し、青い袋のふりかけを探すことに。

公順成(コムスンソン)商會という店に入ると、そこでは主らしき女性がお昼の真っ最中。

「どうですか?食べませんか?」と声をかけられましたが、「いや、いいです・・・」という私の側から女性陣が「良いんですか~!」と勢いよく出てきて、その勢いに乗って、私もご馳走にあずかることになりました。

豚の三枚肉を薬味を入れて1時間ほど煮込んだのを薄切りにし、キムチを載せて食べるのですが、これがまた旨い!どんどん箸が進んで、終いには、店の息子さんも「お酒はどうですか?」マッコルリを出してきて、もういいやんべー(あんばい)に。

探していた青い袋の海苔のふりかけもゲットして、ここでは女子が大量に買い込みました。

いろんなおまけをつけてもらい、さあ清算と言う時になって、一人の女子が「買いすぎた~!ちょっと待って!おまけは返すからこれとこれは返す!」と言い出す始末。決して交渉したのではないのですが、「これは本気で返すつもりだ」と感じた店員は、「こんなにおまけもつけたのにもう~!分かった、分かったよ!5000ウォンまけてあげるから、それでいいよ!」と見事交渉成立。「わっ私、交渉したんじゃないよ!」と言いながらも、満点の買い物に大満足の女子でした。


昼過ぎの南大門市場の入り口。午前中に比べて人通りが少なくなります。


そこで満腹になった我々は、屋台でお昼をという予定を変更して、そのまま明洞(ミョンドン)へ。南大門の隣ですが、ここはどちらかというと若者の街

女子の一人が頼まれていたBBクリームを購入し、一通り南大門明洞での目的を達成し、ロッテのデパ地下で前日に店員のお姉さんから丁寧に説明を受けていたキムチを購入し、上の階にあるDFSで買い物をして、買い物が終了。

夜は、ホテルの近くのBier Halleという名前の居酒屋でピッチャーでビールを頼み、地元のメニューに舌鼓をうちました。

日本語対応不可というガイドブックにあるとおり、ウエイトレスの女性も日本語が話せず、メニューも全てハングル文字。客もほぼ全員が仕事帰りのサラリーマンやOLばかりで、観光客相手の店でないことが一目瞭然。でもウエイトレスも英語が話せたので、何の問題もなくスムーズに注文ができました。

歩きまわってばかりの韓国ツアーでしたが、パックツアーにはない楽しみ方ができて、満足度120%の旅になりました。

書き足りない部分は、またの機会に書きたいと思います。
  

Posted by ゆかり号 at 13:44Comments(1)徒然日記

2011年05月12日

★春の全島闘牛大会アラカルト

★春の全島闘牛大会アラカルト

春の全島大会の結果に掲載できなかった写真をアラカルトでお贈りします。

まずは、開会式の模様です。

与勝中マーティングバンド部の伴奏で、式が進められました。幟を持つのは、読谷村の少年野球チームです。





本当は戦闘中の写真が撮りたかったトラムクーパンダ

なかなかシャッターチャンスを捕えられずに、勝ち名乗りを受けて退場する際をようやくパチリ!





シーの5番戦シュン大将(左)と常勝会力丸(右)の激戦。





中量級戦一心力(左)に向かう東山大力

鋭く長い角を活かした鋭い攻めを見せた東山大力でしたが、直後、一心力の瞬刹が炸裂!





王座を防衛した荒風号

関係者の写真撮影の後も詰めかけたファンの求めに応じ、並んでの写真撮影や、背中に飛び乗っての撮影が延々30分以上も続きました。



30分以上経ってもまだ肩で息をする姿に、激戦の名残を感じます。ごくろうさま荒風号!
  

Posted by ゆかり号 at 06:24Comments(1)闘牛

2011年05月08日

★闘牛百話125.春の全島闘牛大会の結果

★闘牛百話125.春の全島闘牛大会の結果

第95回春の全島闘牛大会が、石川多目的ドームで開催されました。

正午からの対戦開始でしたが、一時間前の午前11時には、9割方席が埋まるという大盛況。約5千人のファンが沖縄闘牛の醍醐味を堪能しました。

オープニングは、地元の与勝中学校マーチングバンド部のパフォーマンス。様々な大会で金賞を受賞してきた実力派です。








開会式は、東日本大震災で尊い命を亡くされた方々への黙祷が捧げられ、連合会長の挨拶も、闘牛の話よりも、震災後の3月の大会から、復興支援のための資金造成大会として各大会を運営してきたことや、復興に向けた闘牛界の被災者支援策等が熱く語られました。

取組の途中では、日本赤十字社の沖縄支部へ、3月以降の大会の入場料の一部各単位組合からの義援金及び場内の募金活動で集まった義援金が渡されました。





大会は、スリリングな短期決戦の連続で、瞬きする間もないくらいの大激戦となりました。シーの大一番から振り返ってみたいと思います。

<シーの一番>

どちらが勝っても10分以内と予想しましたが、15分を超える大激戦に

カブラー気味の下向きの角を持つ横綱荒風号と、湾曲したガン角気味の古堅モーターズ号は、それぞれの角の特徴を活かした割り合戦を展開。

組んでは離れ、離れては組んで、互いに割り技を多用し、圧力をかけ合いながら、隙をみて懐に飛び込む大激戦

目まぐるしく攻守が入れ替わり、挑戦者の闘志が萎えるかと思いきや、激しい割り技で横綱の体をくの字にするなど、一体どのような結末を迎えるのか予測不能の激戦に。

現王者の意地か、元王者の貫録か、どっちだ!という展開で迎えた15分過ぎ、最後は闘志の差だろうという解説者の予想どおり、スタミナの切れかけた挑戦者が引き気味になり、激戦に終止符が打たれました。


口を開け、肩で息をする荒風号、闘いの凄まじさを物語っています。



<シーの3番>

中量級全島一は、王者一心力に、3戦全勝で鋭く長い角を持つ東山大力が挑戦。

大力の先制攻撃でもしやと思われた次の瞬間、目にも止まらぬ早業で、一心力豪快な腹取りが炸裂。一瞬のうちに勝負が決まりました。


瞬刹とはまさにこのこと。一心力の激しい打倒し。


研ぎ澄まされた一心力の集中力に、場内に稲妻のような衝撃が走りました。


化粧まわしも見事です。




<シーの4番戦>

守りの堅い王者闘将☆メカの牙城を崩すのは容易ではないと見ていましたが、成龍號が激しい割り技の連発で終始攻め続け、大会一の長期戦に


挑戦者の攻めをがっちり受け止める王者(右)



ガツンガツン激しい割り技を連発し、下から押し上げるようにして、再三再四王者を土手際に持って行きそうになる展開を演出した挑戦者。

激しい技を繰り返すたびに、王者に跳ね返され、激しく横っぱらが波打つ厳しい展開に、やはりメカの守りには勝てないか?と思われた18分過ぎ、衰えぬ気迫に押されたように引き気味になるメカを激しい腹取りから横転させ、成龍號が王座を奪取

しばらく起き上がれないほどのショックをメカに与えました。


<シーの2番戦>

巨体と鋭く長い角同士の戦いは、離れては組み、組んでは離れる打撃戦に。


大嵩写真館号(左)VS丸石白龍


組むと互いに傷つけ合う形状の角のため、どうしても離れて割り技を繰り出す試合展開になり、最後まで怯まず攻め続けた大嵩写真館号に軍配が上がりました。



<その他の取り組み>

技牛風神狙琉邪は、靖士富士の巨体とガン角の攻めに圧倒され、技を繰り出すことができずに、あっさり兜を脱ぎました。

トラムクーパンダは、無敗牛の強みで、歴戦の猛者松クロフネを圧倒。

逆にベテラン嵐気流は、ベテランらしく攻めたものの、相手の魁闘勇士ジュニアの返し技に互いの力関係を瞬時に読み取り、自ら背を向けて行きました。

体重差が明らかな錦大龍無双不発弾の闘いは、軽量で短い角の無双が、不発弾の角をかいくぐる様にして攻め、接戦を制しました。


短い角を効果的に不発弾(左)の眉間に打ち込む錦大龍無双



10番戦東昇玄(とうしょうはるか)は、一年ぶりの実戦が不安視されましたが、現中量級王者一心力唯一黒星を付けた猛牛。好調のみゆき大力を2分で仕留めました。

これで、次の挑戦者の有力候補に浮上しました。

11番戦金功重機白王は、最近少なくなった褐毛和種の赤牛ですが、若牛らしからぬ攻めが目を引きました。軽量級に新たたスター候補の誕生です。
希少価値の褐毛和種金功重機白王



12番戦荒岩台風は、8戦全勝の肩書きに偽りはなく、技牛の古堅モータース闘琉山の戦意を奪い、圧勝しました。

短期戦が多かった今回の大会ですが、どの牛も見事に調整され、それぞれの持ち味を十二分に発揮できた大会だったのではないでしょうか。

牛主の皆さん、本当にお疲れさまでした。

また、現場を盛り上げて頂いた闘牛士の皆さん、危険な仕事ですが、勇猛果敢な動きは見事でした。「ウシオーラサーん(闘牛士も)、ワカーターが(若手が)ハマトーンやぁ(良く頑張っているなぁ)!」と言う戦前の様子を語るお年寄りの声が、私の直後から聞こえて来ましたよ!


以下は、全取組の勝敗表です。

 勝者      時間(分.秒) 
全島一
荒風号       15.26   古堅モーターズ号

大嵩写真館号    12.37   丸石白龍  
  
中量級沖縄全島一
一心力       0.27   東山大力
           
軽量級沖縄全島一
成龍號      18.25   闘将☆メカ        

シュン大将     8.17   常勝会力丸                   

靖士富士      1.18   風神狙琉邪         

トラムクーパンダ 10.36   松クロフネ

魁闘勇士ジュニア  5.12   嵐気流   

錦大龍無双    16.32   不発弾

東昇玄       2.08   幸みゆき大力

金功重機白王    2.07   石川タッチュー

荒岩台風      8.13   古堅モータース闘琉山

克関上昇龍     2.09   二代目ひとめぼれ   
ドラゴン龍魂ソウル     
  

Posted by ゆかり号 at 21:34Comments(0)闘牛

2011年05月04日

★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

★闘牛百話124.春の全島闘牛大会展望

GW最終日の8日(日)は、春の全島闘牛大会が、正午から石川多目的ドームで開催されます。

沖縄闘牛界最大のイベントで、無差別級、中量級、軽量級の3階級の横綱が防衛戦を義務付けられている大会です。

取組の話に入る前に、当日の注意点を幾つか挙げさせて頂きます。

①開始一時間前には、8割方席が埋まりますので、早目に会場入りするのと、駐車場も満杯になりますので、近くの農道の脇に停めて、往来の邪魔にならないようにすることが大事です。

②長時間座りっぱなしになりますので、クッション等の敷物を用意すると良いでしょう。

③昼食、お菓子、飲み物を用意すると良いでしょう。会場にも出店がありますが、満員で動きが取りにくいので、自前で用意することをお勧めします。

④トイレに立つのも大変ですので、水分は取り過ぎないようにするのと、会場入りしたら先に済ませておくことをお勧めします。

⑤全天候型ドーム闘牛場ですので、日差しや雨の心配はありませんが、リングサイドは、土埃(つちぼこり)が上がりますので、タオルの用意をお勧めします。

それでは、主な取組と注目点について、私なりのコメントを致します。

<横綱戦>

昨年秋の全島大会で三代目ゆかり号から王座を奪取した二代目荒風号。それまでは、じっくり相手の動きを観ながら勝負に出て行く闘い方から、序盤から激しく攻めて王座に就きました。

徳之島でのデビュー戦を黒星としたものの、沖縄へトレードかれてからは、破竹の10連勝をあげています。

挑戦者古堅モーターズ号は、昨年3月、楢長若トラから王座を奪ったものの春の全島大会で、三代目ゆかり号に敗れて初防衛に失敗しました。その後、秋の全島大会では、若手の闘天赤富士を序盤から圧倒し、自力で挑戦者の切符を手繰りよせました。

両牛ともに秋の全島大会のような闘い方ができるようだと、非常に白熱した戦いが期待できそうですが、そうなると粘り強い荒風号に軍配が上がるような気がします。

逆に横綱が以前のようなじっくり構えるようだと、古堅モーターズ号の荒技を受けてしまい、敗れる可能性が高くなりそうです。古豪の挑戦者は、行ける!と思うと猛然とたたみかけるような荒技を繰り出しますから序盤の攻防がポイントです。

ところが、挑戦者は、相手の逆襲を受け、やばい!と感じるとあっけなく逃げだす可能性もありますので、意外な結末も想定しておきたいと思います。

どちらが勝っても、10分以内の攻防と見ます。


<中量級戦>

デビュー戦を黒星発進したものの、その後6連勝と波に乗る一心力。ここ数戦は、特にスピード溢れる荒技が冴えています。

挑戦者の東山大力は、無敗牛で、鋭く伸びたトゥガイー角が脅威です。挑戦者が横綱の先制攻撃の上を行く攻めを見せれば、これまた白熱した激戦になると思いますが、挑戦者の長い角が逆に横綱の掛け技の餌食になる可能性が高いのではないかと予想します。


<軽量戦>

去年は、激戦続きで、体調や気力の衰えがないか心配した王者ですが、秋の全島から休養十分で臨む今大会は、万全の状態で出てくるでしょう。

挑戦者の成龍號はその闘い振りを観たことがないので、何ともコメントできませんが、無敗牛同士の激しい闘いが予想されます。

互角以上の相手と激戦を繰り広げた王者に一日の長があると見ますが如何でしょうか。


軽量級王者闘将☆メカ



<その他の取り組み>

シーの2番戦は、1トンを超える大型牛で、いずれも長く湾曲した角が特徴です。激しい打撃戦を期待したいですね。


巨漢の丸石白龍



シーの8番戦は、通算20勝の大ベテラン嵐気流に若手の魁闘勇士ジュニア。全島大会の常連嵐気流ですが、今回も強敵です。どこまで粘れるかに注目が集まります。


大ベテランの嵐気流



今回も5頭のパンダ牛が登場しますが、いずれも猛牛揃いです。その中でも毛色が特徴的なトラムクーパンダが全島大会初登場です。闘い方も注目ですが、その姿が楽しみです。

若手有望牛を連覇して勢いに乗る常勝会力丸、沖縄デビュー場所で技牛の片鱗を見せた風神狙琉邪8戦全勝の荒岩台風など、多士済々の顔ぶれです。


連勝中の常勝会力丸



取組は、沖縄タイムスの紙面から以下に引用させて頂きます。

全島一
荒風号        シーの一番   古堅モーターズ号
10勝1敗 1030kg     11勝3敗 1020kg

丸石白龍       シーの二番   大嵩写真館号
5勝1敗 1050kg      10勝3敗 1100kg
  
中量級沖縄全島一
一心力       シーの三番   東山大力
6勝1敗 950kg           3勝無敗 950kg
           
軽量級沖縄全島一
闘将☆メカ      シーの四番    成龍號
7勝無敗 840kg           4勝無敗 830kg

シュン大将      シーの五番   常勝会力丸
3勝1敗 1100kg          3勝1敗 1050kg

風神狙琉邪      シーの六番   靖士富士
2勝1敗 950kg           3勝1敗 1050kg

トラムクーパンダ   シーの七番   松クロフネ
4勝無敗 960kg      14勝5敗 920kg

嵐気流        シーの八番   魁闘勇士ジュニア
20勝8敗2分 900kg        1勝無敗 950kg

錦大龍無双     シーの九番   不発弾
6勝1敗 850kg           7勝4敗 920kg

東昇玄        シーの十番   幸みゆき大力
4勝無敗 900kg           2勝3敗 920kg

金功重機白王     シーの十一番  石川タッチュー
1勝無敗 870kg           2勝3敗 870kg

荒岩台風       シーの十二番  古堅モータース闘琉山
8勝無敗 830kg           8勝4敗 850kg

二代目ひとめぼれ   封切戦     克関上昇龍ドラゴン龍魂ソウル
6勝1敗 840kg           6勝2敗 840kg
  

Posted by ゆかり号 at 09:40Comments(0)闘牛

2011年05月03日

★憲法記念日に思うこと・・・

★憲法記念日に思うこと・・・

今日は、憲法記念日ですね。

平和憲法として、崇高な理念を謳った日本国憲法も64歳になるのですね。

感傷的になったわけではありませんが、佐藤功先生の本を久し振りに読み返しました。





戦後、日本が戦争の惨禍を引き起こすことはありませんが、東西の冷戦からベルリンの壁の崩壊による冷戦の終結、中東戦争、各地の地域紛争、テロとの戦いと、平和な時代が長く続くことはありません。

皮肉にも、憲法記念日の前日に、9.11テロ事件の首謀者であるアルカイダのドン、ウサマ・ビンラディンがアメリカにより殺されました。

血で血を洗う闘いは、エンドレスです。人類の歴史は、戦争の歴史かも知れませんが、どこかで、この悪循環を断つことはできないものでしょうか。

人類には知恵があるはずです。

日本の平和憲法制定に大きな影響を与えたGHQのマッカーサー元帥もアメリカ人です。

日本国憲法が持つ崇高な理念は、日本人だけが持っている訳ではありません。

国際政治が、バランスオブパワーの上に成り立っているのは事実ですが、自分たちの価値観を全うするために他者の価値を奪い合うことを止めるには、何が必要なのでしょうか。

一個人でできることには、限界があります。

ブログを書いていても、何の役にも立たないことは明白ですが、

しかし、

現実は現実としても、

生きて行く限りは、崇高な理念は理解していきたい(持ち続けたい)と思う

今日この頃です。
  

Posted by ゆかり号 at 16:27Comments(0)徒然日記

2011年05月03日

★記事の訂正(闘牛百話123.)

★記事の訂正(闘牛百話123.)

古堅モータース闘新琉(元:闘鬼)は元:中量級ではなく元:重量級王者でした。訂正してお詫び致します。関係者の皆さん、読者の皆さん、大変失礼しました。

アナウンスの聞き間違いでこのようなことになりましたが、言い訳にはなりませんが、今まさに取り上げている取組表に記載があるとありがたいですね。

しかし、もう少し、お隣の徳之島の情報収集もしないといけないということと、確実に見聞きした情報でないと、安易に記事にしたらいけないということですね。

肝に銘じておきます。

ご指摘頂いtakaさん、その他の皆さん、どうもありがとうございました。
  

Posted by ゆかり号 at 05:51Comments(0)闘牛

2011年05月01日

★闘牛百話123.G☆W祭与勝闘牛大会の結果

★闘牛百話123.G☆W祭与勝闘牛大会の結果

ゴールデンウィークの3日目の5月1日(日)に、東日本大震災・義援金造成G★W与勝闘牛大会が開催されました。

東日本大震災以降、沖縄の闘牛界も常に義援金造成の活動を続けていますが、今回も地元の少年野球チームが募金箱を持って観客席を回りました。観客の皆さんの快く募金に応じる姿が、「負けるな東北 頑張ろう日本」と印刷された取組表に合致していました。

さて、ゴールデンウィークの闘牛大会は、家族連れが目立ちました。普段より多い、女性や子供たちの歓声があちこちで響いていたのが印象的です。

観光客の姿も普段の何倍も多く、アナウンサーの説明もより詳しく、配慮が行き届いていた印象の大会でした。

主要な結果についてコメントしてみます。

全体としては、予想通り、軽快なピッチで取組が進み、飽きることなく闘牛を楽しめたのではないでしょうか。

スタートは、戦意のない取組が続き、会場からは「あ~あ!!」という声のスタートでしたが、シーの9番戦は、21分の大熱戦

シーの8番戦は、両牛の激しい割り合い合戦で、会場中がどよめきました。

ガツン、ガツンという角と角のぶつかり合う音は、迫力満点でした。


割り技を繰り出す平良剛力(右)と栄角白(左)



7番戦の無敗の恩納号(2連勝)に、元徳之島重量級王座古堅モータース闘新琉の闘いは、ここでこの取組か、と思わせるほどの好取組。

敗戦後にトレードされてきた闘新琉でしたが、休養たっぷりで、流石に格の違いを見せつけるように無敗牛恩納号を圧倒しました。


今後が楽しみな古堅モータース闘新琉



注目した貴力ジブラの闘いは、なんと2004年以来の再戦でした。勿論、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いのジブラが勝っています。

しかし、現在は、元軽量級横綱のジブラは、激戦続きで精神的な消耗が激しく、既に闘う男の姿ではありません。

地道に戦績を重ねてきた貴力の顔を観るや否や、横っ跳びして戦列を離れて行きました。

両牛共に、かつての戦友であることすら気付かないほどの一瞬の出来事でした。


おや?ジブラ?とビビりつつも簡単には逃げないぞ!とばかりの貴力


3番戦南国☆赤桜は、その名の通り赤牛ですが、これは、岩手産の南部牛ではなく、今では希少価値の褐毛和種で、阿蘇の赤牛系で、朝鮮牛の血を引くものと思われます。


勝って威風堂々の南国☆赤桜



期待のシーの2番戦は、予想通り激戦となりましたが、久し振りに同じ体重の牛とハンデ無しで闘えた風神武蔵が、その本領を発揮し、かめくら2号を圧倒しました。役者が違うという感じでした。


強力な掛け技で圧倒する風神武蔵(左)



迎えたシーの1番戦は、牛頭(おず)大王が登場すると、その巨体に場内が一瞬静寂に包まれました。

あちらこちらで「大きい~!」と声を挙げる、子供たちや女性たち

相手の夢国が入場し、闘いが始まると、激しい割り技の応酬と掛け合戦に、静まり返る場内。

牛頭大王の激しい割り技と、懸命に耐える夢国の予想外の応戦に息詰まる展開に。


牛頭大王の激しい割り技と掛け技にも必至で耐える夢国(左)



牛主の一人である、解説の宮城邦治さんに至っては、解説者が対戦中一言も言葉を発することができないほどの緊張でした。


試合後の牛頭大王と関係者



試合後におめでとうございますと握手を求めましたが、まるで、運動会で一番になった子供のようでした。

愛牛の勝利とは、このようなものなのですね。

さあ、来週は、いよいよ沖縄闘牛の頂点春の全島大会です。

最高のキャストが揃う、沖縄闘牛の祭典です。

闘牛を一度も観たことが無い方には、こう言いたいです。

沖縄に住んで、闘牛を見ずして、沖縄を語ること無かれ(沖縄を楽しむこと無かれ)!


勝ち牛        時間    

牛頭大王       11:50   夢 国

風神武蔵       10:23   かめくら2号

南国★赤桜       1:11   長堂畜産悠人号

貴  力        不戦勝     ジ ブ ラ

ダイナマイト一撃    3:46   神風桃太郎  

琉球Zパンダ     18:24   龍星突撃一也號  

古堅モータース闘新琉  3:19   恩納号

栄 角 白       5:27    平良剛力

蓮 大 砲       21:24   南星獅童

舟田花形         0:08   あつき号

川田龍神丸       0:10   南星大魔神
  

Posted by ゆかり号 at 19:25Comments(0)闘牛