2020年05月13日
★牛の飼料をボリビアから直輸入!!コスト4割減!!
★牛の飼料をボリビアから直輸入!!コスト4割減!!
新聞報道によると、
石垣牛などを生産・販売する農業生産法人ゆいまーる牧場(石垣市)が、ボリビアにある県系人移住地「コロニア・オキナワ」から牛の飼料としての大豆の直輸入を始めたとのこと。
ボリビア在住の県出身者の島袋正克さんが立ち上げた貿易会社「伊島」から、約20トンの大豆を輸入。
ボリビア産の大豆は、船で40日かけて那覇港に着き、それから石垣島に輸送したとのこと。
月1回のペースで輸入を続ける予定とのこと。
これまで海外の大豆を県外の商社から1キロ120円で購入していたものを、ボリビアから直輸入することで、1キロ4割減の72円で購入することができるようになったという。

肉牛の生産農家にとって大豆や燕麦などの濃厚飼料が経費に占める割合は一番高く、
子牛の生産では濃厚飼料をあまり必要とされないため、利益率が高いものの、肥育(長く育てる)して成牛として売るとコスト高になり利益が殆ど出なくなります。
このような事情で、沖縄では生産される子牛の殆どが県外に移出され(約29千頭中約25千頭)、県内で肥育されて肉になるのは4千頭から5千頭程度です。
サミットを契機に石垣牛がブランド牛になり、伊江牛、宮古牛、本部牛と県内の各地でブランド化が進み、肥育牛の価格も高くなりましたが、それでも輸入に頼らざるを得ない濃厚飼料の調達は大きな課題です。
更に、輸入牛肉の関税の引き下げによる打撃に加え、新型コロナによる観光客の減少による需要の激減により、出荷できない状況や出荷されても在庫になる状況から価格の低下が著しく、生産農家は死活問題に直面しています。
新型コロナの問題は、肥育農家だけの問題ではありませんが、これに追い打ちをかけたのが、伊江島に端を発した種牛の血統違いの問題です。
沖縄産の子牛の信用問題にも繋がり、更なる価格低下をもたらしそうな状況に陥っています。
価格が下がる以上生産原価を下げないと利益が出ませんから、大豆の直輸入による原価の低減化は大きな進歩です。
これをJA沖縄が担ってもらえると全県的に生産原価の低減化に繋がるのですが、JAが絡むと手数料の問題が出てきて低減化には繋がらなくなる可能性もあります(-_-メ)
しかし、個々の生産者の経営努力には限界があります。
また、濃厚飼料をあまり必要としない子牛生産には影響しませんから、子牛の価格低下には対応できません。
課題は多く、簡単には解決しませんが、大豆の直輸入は今後も拡大していければ肥育農家にとっては大きな力になりそうです。
新聞報道によると、
石垣牛などを生産・販売する農業生産法人ゆいまーる牧場(石垣市)が、ボリビアにある県系人移住地「コロニア・オキナワ」から牛の飼料としての大豆の直輸入を始めたとのこと。
ボリビア在住の県出身者の島袋正克さんが立ち上げた貿易会社「伊島」から、約20トンの大豆を輸入。
ボリビア産の大豆は、船で40日かけて那覇港に着き、それから石垣島に輸送したとのこと。
月1回のペースで輸入を続ける予定とのこと。
これまで海外の大豆を県外の商社から1キロ120円で購入していたものを、ボリビアから直輸入することで、1キロ4割減の72円で購入することができるようになったという。

沖縄のエース種牛「球美の花」
肉牛の生産農家にとって大豆や燕麦などの濃厚飼料が経費に占める割合は一番高く、
子牛の生産では濃厚飼料をあまり必要とされないため、利益率が高いものの、肥育(長く育てる)して成牛として売るとコスト高になり利益が殆ど出なくなります。
このような事情で、沖縄では生産される子牛の殆どが県外に移出され(約29千頭中約25千頭)、県内で肥育されて肉になるのは4千頭から5千頭程度です。
サミットを契機に石垣牛がブランド牛になり、伊江牛、宮古牛、本部牛と県内の各地でブランド化が進み、肥育牛の価格も高くなりましたが、それでも輸入に頼らざるを得ない濃厚飼料の調達は大きな課題です。
更に、輸入牛肉の関税の引き下げによる打撃に加え、新型コロナによる観光客の減少による需要の激減により、出荷できない状況や出荷されても在庫になる状況から価格の低下が著しく、生産農家は死活問題に直面しています。
新型コロナの問題は、肥育農家だけの問題ではありませんが、これに追い打ちをかけたのが、伊江島に端を発した種牛の血統違いの問題です。
沖縄産の子牛の信用問題にも繋がり、更なる価格低下をもたらしそうな状況に陥っています。
価格が下がる以上生産原価を下げないと利益が出ませんから、大豆の直輸入による原価の低減化は大きな進歩です。
これをJA沖縄が担ってもらえると全県的に生産原価の低減化に繋がるのですが、JAが絡むと手数料の問題が出てきて低減化には繋がらなくなる可能性もあります(-_-メ)
しかし、個々の生産者の経営努力には限界があります。
また、濃厚飼料をあまり必要としない子牛生産には影響しませんから、子牛の価格低下には対応できません。
課題は多く、簡単には解決しませんが、大豆の直輸入は今後も拡大していければ肥育農家にとっては大きな力になりそうです。
Posted by ゆかり号 at 10:42│Comments(0)
│沖縄の種牛・畜産等
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