2018年08月26日

★ウークイ-分家から本家へ!-

★ウークイ-分家から本家へ!-

ウークイの日は、午前中は、父(三男)の兄であるコザの叔父(次男)の家の仏壇に線香を挙げに行き、午後は親戚の家を回ります。

最後に、父の生家であり父の兄(長男)の大叔父の家の仏壇に線香を挙げます。

★ウークイ-分家から本家へ!-



祖父(父の父)は次男で、その長男である大叔父が位牌を継ぎ、結婚せずに亡くなった祖父の兄の位牌を次男である叔父が継いでいます。

そして、私の父は、本家に当たる今の私の実家の祖父母が子宝に恵まれなかったために養子に出されたのです。

つまり、本家に男系が途絶えたために、分家から跡継ぎを迎えたということです。

従って、ウークイ分家に当たる大叔父の家の仏壇を終えてから、本家である私の家のウークイを行います。

線香を挙げに行くときに、今日のウークイの時間を確認し、再び大叔父の家に向かいます。

御年93歳になる大叔父。

★ウークイ-分家から本家へ!-



息子達家族、孫達の家族に、私が加わり、ウークイを執り行います。

最後に打ちカビを燃やし、ミンヌクを返します。

★ウークイ-分家から本家へ!-



ミンヌクは、祖先の霊のための料理ではなく、子孫が途絶え、迎えてくれない無縁仏のための料理です。
水子供養、或いは悪霊をよけるための料理という説もあります。

ここに沖縄の祖先崇拝の思想の本質を見ることができます。

そして、ソーローウンマー(精霊馬)サトウキビ(杖)を門の外でグソー(後生)の方角である西に向かって投げます。

★ウークイ-分家から本家へ!-



大叔父の家のウークイを終えると、今度は大叔父の家の代表が私と一緒に我が家に来て、本家である我が家のウークイを行います。

ご先祖様を乗せて帰るソローウンーマー(精霊馬)は、バナナの木を伐り、サトウキビの皮で作った4本の脚を差し、シークワーサーの実を頭に見立てています。

★ウークイ-分家から本家へ!-


★ウークイ-分家から本家へ!-



今年は、バナナの木が見つからず、作るのを断念しかけていたところ、前日に親戚が手に入れてきてくれて、どうにか間に合わせることができました。

うちのウークイは、昔から打ちカビは燃やさずに、全員で焼香し手を合わせた後、

門の外で、来年もまたお越しくださいと心で願いつつ、ソーローウンマーを西に投げ、サトウキビを門に立てます。

★ウークイ-分家から本家へ!-



サトウキビは、の役目と、料理を運ぶオーダー(天秤棒)の役割をすると言われています。

★ウークイ-分家から本家へ!-


青年会があるころは、この後集落センターの広場で、盆踊りエイサーが繰り広げられました。

過疎化が進む我が集落は、盆踊りとエイサーが無くなって久しいです。



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Posted by ゆかり号 at 14:33│Comments(0)沖縄の年中行事
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